
全編語り下ろし。これぞ、ばぁばの集大成
入れ歯なし、補聴器なし、物忘れなし。生涯現役の日本料理研究家・鈴木登紀子さん(92歳、通称・ばぁば)の体を培ったのは、自らの家庭料理でした。本書では、1500超のレシピから40品を厳選。そのエッセンスを明かします。 解説はすべて最新語り下ろし。作り方だけでなく、その料理に秘められた思いが初めて明かされるものもあります。料理書でありながら、全編に、ばぁばの人生が凝集されています。 「惜しんではいけないの、食材も愛情も。いつか子供は巣立ち、夫とも別れの日が訪れます。ちんまりとお料理を作っている時間こそもったいないと思うわ」 「日本料理の基本はおいしいおだしです。面倒だと思われるかたも多いと聞きますが、難しく考えるよりも、作ってみること。ふだんのお食事には簡単なかつおだしで充分です。おだしでお料理は劇的に変わります。ぜひ覚えてください」 ばぁばの言葉は滋味深く、温かみに満ちています。また、レシピ解説は日本料理の歴史や特長、行儀作法をも網羅していますから、世界遺産に認定された”和食”を改めて一から学べるテキストとしても役立ちます。 92歳の美味礼賛。これぞ、ばぁばの集大成にして決定版です。
【編集担当からのおすすめ情報】 「きょうの料理」(NHK)の看板講師として人気ダントツの著者が、 時にやさしく、時にお小言を交えながら、 厳選レシピと自らの人生を語ってくださいました。 それはテレビの口調のまま、懇切丁寧にして縦横無尽。 愛情のこもった手料理を囲む幸せ、 それこそ「万福(まんぷく)」だと微笑む ばぁばの金言の数々は、 まさに、幸せを呼ぶ 人生レシピです。
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