子どもたちが「缶蹴り」で遊んでいます。缶を蹴るためにとてもすごい案を思いつきました。数秒間隔で出て行って、オニの子が「ポコペン」まで言う時間を与えないのです。それを続けているので、オニの子はずっとオニをやることになってしまいました。一人それを見て「オニばかりじゃつまらないよな。皆んなで楽しく遊ぶためにオニを代わってあげよう」と思う子がいました。でも、数秒間隔で出て行く案は続いたので今度は代わってあげた子がずっとオニをやることになります。でも「オニばかりじゃつまらないよな。皆んなで楽しく遊ぶためにオニを代わってあげよう」と思う子は他にはいなかったのです。
「缶蹴り」ってある意味残酷な遊びですよね。オニじゃない子がまとまると、まあくんのようにずっとオニをしなくなってしまうこともある。
この絵本はそんなつらさ・悲しさを体験できる本です。
…なんていうと、「こんな絵本、読みたくない」と思われそうですね。でもぜひ読んでみてください。
「読みたくない」と感じる子ほど、自分が思っていることが正しいんだと自信を持つようになる、そんな気がします。
また、そんなふうに自信を持った子が大人になってから活躍する世の中にどんどんなっていくでしょうね。いつもオニにならないまま「缶蹴り」を終わる子より。そう強く思います。 (よし99さん 50代・じいじ・ばあば 女の子0歳)
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