“君が踊り、僕が歌うとき、新しい時代の夜が生まれる――”
ラジオに救われた経験から、新人ADとして働く植村杏奈。自身が担当をするオールナイトニッポンでは、俳優・藤尾涼太がパーソナリティを務めて100回目という大きな節目を迎えていた。しかし植村は仕事に身が入らない。なぜなら、藤尾が女性と深夜デートをしていることが雑誌に取り上げられ、事件になっていたからだ。ラジオで何かしらの言及があるのでは、と期待する植村。しかし、事態は思わぬ方向に転がり始め――?
すべてのラジオリスナーに忘れられない「あの夜」を届けたオールナイトニッポン55周年記念公演を、人気作家・山本幸久が豪華小説化!
■プロフィール 脚本:小御門優一郎(こみかど・ゆういちろう) 脚本家・演出家。1993年埼玉県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。 ストーリーレーベル『ノーミーツ』主宰。『それでも笑えれば』で第65回岸田國士戯曲賞ノミネート。 『あの夜を覚えてる』で62ndACCグランプリ。ほかには舞台『背信者』、YOASOBI「三原色」の原作小説『RGB』など。
小説:山本幸久(やまもと・ゆきひさ) 1966年東京都生まれ。中央大学文学部卒業。 編集プロダクション勤務などを経て、2003年「笑う招き猫」で第16回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。著書に『ある日、アヒルバス』『幸福トラベラー』『店長がいっぱい』『花屋さんが言うことには』など多数。
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