
当事者とその家族への支援に留まらない、本人に関わるすべての社会的接点のある関係者と有効な関わりが生まれる考えと実践を紹介する。
目次より
第1章 システム論から見た発達支援 1 発達障がいに関する社会的概観 2 システムズアプローチから見た神経発達症への支援 3 システムズアプローチでは障害をどう捉えているのか
第2章 システム支援者になるための初めの一歩―変えられるのは自分だけ― 1 はじめに 2 システムの小さな単位 3 関係システム 4 時間システム 5 おわりに
第3章 現場でシステムを見るための考え方と実践 1 はじめに 考え方の基礎と応用 2 システム論独自の「ものの見方」 3 システム論を実践に応用するためのガイドライン 4 システミックな実践の応用編
第4章 システムズアプローチによる支援の事例 第4章に向けて A 小学校1年女児ミサキの母親の事例 「担任が配慮してくれないと感じている」 B 小学校4年生男子ショウタの母親の事例 「ADHD と診断されたけど……」 C 中学校1年女子アオイの事例 「腹痛で学校に行きたくない」 D 高校生女子サクラの事例 「子どもにどう関わればいいかわからない」 E 20代女性マナミの事例 「医師に就労について相談できない」 F 30代男性ダイキの事例 「うつで体が動かない」
第5章 発達支援の前提への挑戦 ―一般的な発達障がいの当事者への新たな対応指針にむけて 1 「知能検査」は何を明らかにしているか 2 「検査が必須」という場合の前提の差 3 「親教育」の「親」についての言われなき前提 4 療育訓練は,「個別のプログラムである」という神話
あとがき
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