「わしゃ もう かぼちゃは あきた」
どっさり実ったかぼちゃ畑でつぶやくおじいさん。それを聞いてかぼちゃたちは悲しそうに顔を見あわせます。だったら喜んでくれるところにいこうと、かぼちゃはぞろぞろぞろぞろ、旅に出ます。最初に出会ったのは、ねこさんです。
「かぼちゃは すきかい?」 「オーノー かぼちゃは ノーサンキュー」
うしさんも、カエルさんも、やっぱりノーサンキュー。それでもあきらめないかぼちゃたち。元気を出すんだかぼちゃたち。ぞろぞろ、ぞろぞろ、ぞ……あ〜〜!
ちょっと悲しい始まりだけれど、ぞろぞろと行列をなすかぼちゃの前向きな気持ちと明るい表情のせいか、その姿は可笑しくてたまりません。リズミカルな文章とゆかいな会話のやりとりも読んでいるうちにクセになりそう。がけを転がり落ちていくかぼちゃたちを見ながら、読者が彼らにかけたい言葉はひとつ。
「かぼちゃ 大好きだよ!」
でも大丈夫、最後は大のかぼちゃ好きたちと、盛大なハロウィーンパーティーが待ってます。ああ美味しそう、ああ楽しそう。子どもたちに楽しいハロウィーンを届ける絵本です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
おいしいものが大好きな子どもたちにおすすめ! ハロウィーンの読み聞かせにもぴったりのユーモアにあふれた絵本です。
畑にかぼちゃがどっさりなりました。 ところが、農場のおじいさんは「わしゃもうかぼちゃは食べ飽きた。」 それを聞いたかぼちゃたちは、悲しくなって農場を出ていきました。 かぼちゃ好きをさがして、かぼちゃたちはあっちへぞろぞろ、こっちへぞろぞろ。 そこへ現れたのは魔女やお化けやガイコツたち。さあ、かぼちゃたちの運命は?
担当編集者より 「かぼちゃ ぞろぞろ かぼちゃ ぞろ」乾さんの文章はリズムがよくて、すぐに口ずさんでしまいます。子どもたちに楽しいハロウィーンを届ける絵本です!
タイトルと表紙の絵からして、おもしろそうと思い読んでみました。リズミカルな文章がいいですね。つい、声にだしてしまいます。読み聞かせにもよさそうだと思いました。かわいくてユーモラスなかぼちゃたちの楽しいお話にわくわくしながら読みました。ハロウィンに読むのにぴったりの絵本です。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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