シュテフィは10歳の女の子。ママと二人暮らしなので、いつも放課後はおるすばんです。おばあちゃんがいたらいいのにな…。そうだ、「おばあちゃん、ぼしゅう中!」という広告を新聞に載せよう! そして、広告を見て申しこんできた四人のおばあさんに、次々に会ってみましたが…? 子どもたちが活発に動きまわる姿が魅力的な、ドイツの児童文学。小学生の気持ちが、生き生きととらえられた一冊。
新聞で募集をしたものの、応募してきた四人のおばあさんの中から一人だけ選ぶことができないシュテフィ。一週目は、おばあさんたちに尋ねてきてもらい、二週目はシュテフィがそれぞれのおばあさんの家に遊びに行きました。それでも一人に選ぶこともできず、毎日おばあさんたちと時間を過ごすことにも疲れてしまいます。
まず、新聞で一緒に遊んでくれたり、お菓子を作ってくれるおばあさんを見つけるために、新聞広告を利用するところがすごいですね。思いついても実行するには躊躇してしまいそうですが、それをやってしまうのがシュテフィの良いところですね。
応募してきたおばあさんたちも、みな個性的な人でした。
きっと日本のおばあさんたちだって、会ってみればいろいろ楽しい人がいるに違いないと思います。おばあさんがいない子や近くに住んでいないいない子たちが、おばあさんたちと交流する場や機会があると良いのになあと思います。(私も、田舎が遠く、祖父や祖母に会う機会はほとんどありませんでした。)
疲れたシュテフィを助けてくれたのは、友だちでした。やっぱり友だちは頼りになりますね、大切にしなくっちゃ。
シュテフィの恋の行方も気になります。
子どもたちの元気さがあふれる楽しいお話です。
小学校中学年くらいから読むのが適当かと思います。 (はしのさん 40代・パパ 男の子14歳、女の子12歳)
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