8歳で沖縄戦を体験し、戦後はたくましく、明るく生き抜いてきたひとりの女性のオーラル・ヒストリー
小澤高子さんは1937年サイパン生まれ。5歳の時沖縄県糸満市に移る。1945年の米軍上陸後、家族とともに捕虜となり、収容所を転々とする。戦禍を生き抜いた戦後は大阪に移住し結婚。様々な交流の中で、戦争でとぎれた絆をつなぎ直しながら生きてきた。 現在は京都在住。
¶ 避難したガマで肺炎になった自分を助けてくれた衛生兵のこと ¶ 捕虜たちが劇団をつくって公演した「オリオン座」の話 ¶ 高校生の時、美空ひばりの沖縄公演を見に行った話 ¶ 新しい戸籍を取得して大阪に移住して結婚 ¶ 戦争で生き別れた父や、あの衛生兵との再会 ……………さまざまなエピソードが満載の一冊
目次 第1部 誕生から終戦まで サイパンから沖縄へ 命の恩人 米軍捕虜収容所 第2部 戦後の暮らしから今日まで 沖縄から大阪へ、そして京都へ 命の恩人との再会 「なわの会」での出会いと交流 私に元気をくれた人たち 伝えたいこと 第3部 解説と資料 1.サイパンをはじめ南洋群島の戦史について 2.沖縄戦について 3.『肝ぐりさ沖縄』(なわの会)からの戦争証言 4.大竹清太郎の収容所ノートから 5.沖縄の戸籍について 6.北霊碑について 7.京都沖縄県人会会長だった津覇實雄氏と津覇 正子氏の琉球王朝とのつながり 小澤高子の年表・歴史・主なできごと 小澤高子の家族の系譜図
|