オムレツを作りたいのに卵がない!おとなりさんからおとなりさんへ卵を探していくうちに…
あるところに、オムレツをつくりたい ネズミがいました。たまごが ひとつ いるけれど、いえには ひとつも ありません。そこで かんがえました。 おとなりの クロウタドリさんに きいてみよう。 「おはよう、おとなりさん。たまごなんて もっていたり しないかな? オムレツを つくりたいんだ」 「ごめんね、もってない。でも、こむぎこなら あるよ」
おとなりさんからおとなりさんへ。卵はなかなかみつかりませんが、いろんな材料のおすそわけがあつまっていきます。クロウタドリは小麦粉を、ヤマネはバターを、モグラは砂糖を……そうするうちにできあがったのは、オムレツではなくて、おいしそうなリンゴのケーキでした! ところが、さいごにまた問題が発生します。このケーキ、いったいいくつにきりわければいいのでしょうか。 材料をなにも持っていなかったネズミはケーキをもらうことができない、とおとなりさんたちはいうのですが。
ほんとにそれで、いいのかな?
みんなでちからをあわせる楽しさ、分けあう喜び。リズミカルな文章が心地いい、読み聞かせにぴったりの一冊です。
表紙にひかれて読んでみました。オムレツを作りたいのに卵をもってないネズミ。おとなりに卵があるか聞きにいくと、違うものならあると言われ……。お隣からお隣につながっていく様子がたのしいです。そして、良かったと思えるラスト。読み聞かせによさそうな絵本だなあ、と。絵もかわいくて素敵でした。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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