和室は、日本の伝統的な文化のひとつです。和室にはさまざまなくらしの工夫や、伝統的な技がこめられています。ところが近年、和室は減少しつつあります。それには、家の中でイスにすわる生活がふえたこと、マンションなどの集合住宅がふえていることなど、いろいろな理由があると考えられます。しかし、座ったり寝たりできる畳や、日本の高い技術力がつまったふすまや障子など、和室の生活や建築には、日本特有の伝統的な文化や技術がたくさんあります。 それらを、楽しく、わかりやすく伝えるために、絵本作家が2年以上の取材を重ねつくられたのが、この「和室の絵本シリーズ」です。 この巻では、和室のつくりと生活の様子を絵本で伝えます。ふすまや障子は開け閉めすることで、大きな一つの部屋を作ったり、小さな部屋に区切ったりできる日本特有の建具です。その他、床の間の飾りを変えたり、畳を張り替えたりすることで、和室が「へんしん」する秘密を探ります。
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