本書はイギリスの作家プライスによって書かれた短編集です。幽霊を恐れずにうまく金貨をせしめ、物乞い生活から足を洗う勇敢な老女の話。死神に見放され、老いて肉体がなくなっても死ぬことができずに地上をさまよう男の話。酔って帰る深夜の道で首なし幽霊に出会い、その首に追われてほうほうの体で逃げ帰る男の話などを含め、悪魔や大天使ミカエルや実在の司教などが登場する12のバラエティに富んだ短い話を収めたものです。
同作者の「ほんとうにあった怖い話」と姉妹本として日本では刊行されているようです。
こちらも同じテイストで、簡潔にまとまった怖い話が12編入っています。
「ほんとうにあった…」より、個人的には後に残る怖さを感じました。
『怖いもの知らずのメアリー』『影』『真夜中の訪問者』は特に好みの怖さでした。
『犬と幽霊』はありそうでなさそうで、動物好きな人が読んだら、そのラストに「うんうん」とうなずいてしまうだろうな〜と、思いました。
いずれも小学校高学年くらいから中高生くらいの子どもたちにお薦めします。
1つ1つが本当に短いので、寝物語に読んであげても(怖くて)いいかもしれません。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子19歳、女の子14歳)
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