18世紀の大帆船を船首から船尾まで10か所で輪切りにして図解し、食事と睡眠、労働と娯楽、病気と手術、海軍の規律、そして激しい戦闘まで、スリルにみちた乗組員の生活のすべてを克明に描く。
5歳の息子は、仕組みがわかる図鑑が大好き。
そして最近は船も好き。
船の図鑑を見ながら、ブロックで船を作って遊びます。
本のタイトルだけで、これはいけると確信。
まずは図書館で借りてみました。
18世紀のイギリスにおける、
トラファルガーの海戦を闘うための大帆船です。
総勢800名の船員。
本作では、船首から船尾まで10か所を輪切りにして図解しています。
食事と睡眠、労働と娯楽、病気と手術など、テーマごとに詳細に描かれています。
絵も詳細ならば説明も詳細。
息子は目を輝かせて見始めましたが、
残念ながら大人向けでした。
漢字にルビがありません。
ルビがあれば一人読みできるのに。
と、思ったら、内容も大人向け。
戦闘のシーンでは人の首が切られていたり、
切られた手足を海に捨てていたり。
負傷した人の足を切断する手術のシーンの怖いこと。
麻酔がないので、酒を飲ませ、さるぐつわをしてのこぎりで切るのです。
食べ物に蛆がわいているシーンも直視できません。
「いやー」「こわいー」と私が言うたびに
息子は、「いやだったら見なくていいよ」
と冷静に言うのです。
800人も乗っている船なのに、トイレは6つ。
寝る場所もまともになく、洗濯もまともにできず、
不衛生極まりなく、
野菜不足でかかる壊血病という病で死ぬ人が続出。
あー、こんな時代に生まれなくてよかったと心から思います。
本としての出来栄えは完璧ですが、5歳児には早かった。
この本はこっそり図書館に返却し、
息子が小学校高学年になっても
歴史と船に興味を持ち続けていたら、購入することにします。
それまではちょっとお預けです。 (Tamiさん 40代・ママ 男の子5歳)
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