赤ちゃんにとっては、見るものすべてが不思議なものばかり。見て、さわって、匂いをかいで、なめて、それから「なんだろな?」と考えます。読者の赤ちゃんは主人公のねこといっしょになって、家の中のものを見つけていきます。身近な題材とわかりやすい絵で、絵本をはじめて体験する赤ちゃんにぴったりな「もの」の絵本です。
幼稚園のバザーで見つけました。
息子が六カ月ぐらいの時に出た本のようですが、その時には出会えず、乳幼児向けのお話会で読むようになってから出会うとは不思議なめぐり合わせです。
ねこの視点で描かれていますが、子どもが最初に興味を示すものが次々と出て来て、
「ああこれもそうだった」「これも」と思いました。
スリッパは、ハイハイしている頃からでも興味を示していましたし、電話をしていればコードを引っ張っていた息子。
立てるようになり、椅子の上に登れるようになってやっていたことは受話器をはずして耳に持って行くことだったなあと。
息子の発達段階でのしぐさを思い出しながら、子どもが初めて興味を示すものが凝縮されている絵本だと微笑ましく読みました。
おはなし会でも読んでみたい本だと思います。
松野正子さんというと鎌田暢子さんとのコンビをよく目にしますが、このふくしまさんの絵もとても優しくて、また子猫がとても愛らしかったです。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子8歳)
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