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飼いリスのグリックは、北の森に住む野生のリスのことを聞き、はげしいあこがれをいだきます。カゴから脱走したグリックは、雌リスののんのんといっしょに、冬の近い北の森をめざします。日本児童文学者協会新人賞を受賞した,愛と冒険のファンタジー。
ガンバの3冊のシリーズの中では、一番最初に書かれたものですが、
シリーズのなかでは、ガンバたちの夢見が島での冒険が終わってからのお話になります。
人間に飼われていたシマリスのグリックが、伝書鳩のピッポに聞いた
自由で大きな森、シマリスたちが大勢住んでいる北の森へと旅をはじめます。
まったく外の世界を知らないシマリスが、最初に出合ったのがガンバでした。
別れてから後は、
足の悪いメスのシマリス、のんのんと一緒に
秋から冬に向かって行く厳しい自然の中を、
恐怖や飢えや、寒さなどと戦いながらの旅でした。
最後の一ページを読み終えた時の安堵感はおおきく、
旅を一緒に終えたような気持ちになりました。 (capellaさん 60代・じいじ・ばあば )
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