野原の上に、金色のまりのようなお月さん。モコは一人で外に出ました。モコが歩くとお月さんもついてきます。月とおいかけっこしながらとびこんだ森の中で、モコはおそろしいふくろうとであいます。
昔子どもの頃、「うさぎのモコ」という赤い表紙の絵本(童話だったかも?)があって、2才下の妹がすご〜く気に入っていて、近所の文庫でいつも借りてきてたんです。(返しては借り、返しては借りしてたので、貸し出しカ−ドには妹の名前がずら−っと並んでた!)
大人になってから探してみたけど、絶版になっていて見つからずがっかりしてたところに、赤い表紙のあの本ではないけれど、たぶん同じ話を、1話ずつ分けて本にしたらしいシリ−ズを発見しました!(挿絵を描いた人は違うと思うけど、渡辺洋二さんの描いたモコちゃんも、なかなかかわいいですよ!)
前置きが長くなりましたが、この「つかまらない〜」は、お父さんとお母さんが夜になっても帰ってこないので、モコは迎えに行こうとします。空を見上げると、まんまるお月さんがついてきます。おいかけっこを楽しみながら森まで来ると、お月さんの姿が見えません。代わりに「ほっほっほう。つかまえてやろうか」きみのわるい声が聞こえてきます。モコは大丈夫かな?
子どもって、お月さまが好きですよね〜?そして、ある時期必ず「お月さまがついてくる〜!」って言うじゃないですか?幼い子の心理を等身大で書いてるところが、このシリ−ズの魅力です。
モコの最後の言葉がとってもかわいらしいです。 (ぼのさん 30代・ママ 男の子9歳、女の子7歳、女の子2歳)
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