小学6年生の直之が、毎日、放課後、すっとんでいく場所がある。そこは昔ながらの下町の風景が残っており、オバケや正体不明のモノたちがうじゃうじゃと生きている不思議な町だった。
「妖怪アパートの幽雅な日常」とか「大江戸妖怪かわら版」とか。
この方の妖怪・幽霊絡みのお話は決して特別な出来事の中の話ではなく、平凡な日常の中に「風変わりな友人」的に妖怪・幽霊が登場します。
もちろん不思議な体験はしますよ。
そして、その友人を介して日常を生きる事の中で大切な事を教えてくれます。
今回は家族の絆について…です。
もつれにもつれた祖母や父との絆を、この下町に来て解きほぐしていきます。
もちろん「どうにかしてほどきたい」と思っての事ではなく、妖怪や風変わり町人達とふれあって…気づくのです。
後からほっこりくるお話です。
そして、私達も「家族っていいな」と思えるのです。 (橘朔夜さん 30代・ママ 男の子7歳)
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