大人も子どもも楽しめる、<考える人の本シリーズ>第2弾! 高い山に囲まれた谷間の村に、ばらづくりの名人といわれる男が住んでいました。 村人たちは、名人ドラガンの技に人の力以上のものをみて、いっそうほめそやしました。
「ばらの谷」は、ブルガリアに実際にある地名です。 そこでは、ばらの栽培が盛んで、世界中でつくられる香水の原料となっています。 もしかしたら、それほど遠くないむかしに、ドラガンのような生真面目でちょっと偏屈な職人さんがいたのかもしれません。 この絵本は、ブルガリアの雰囲気を大事にしながらも、国内(北海道・茨城・長野)で撮影された自然風景を土台に、人形と写真とコンピュータ・グラフィックスで、独自の世界を創りあげています。 主人公ドラガンが、本当の意味での、理想のばらを追い求めていく気持ちの流れを、ページをめくりながら、自然と感じることのできる絵本です。
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