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
夜の森の底でまよってしまったトガリィとテントが,空飛ぶムササビのウロロに助けられ……小さなネズミの大きなぼうけん物語。
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トガリ山のぼうけんシリーズの4巻。
トガリィとテントは夜の森で道に迷ってしまいます。
同じく道に迷っている謎の敵役、「あいつ」の姿が見え隠れし、「あいつ」の人物像(?)がだんだんと明らかになってくるところに引き込まれました。
闇夜の中で、迷子になってイライラしたり川にのまれたりと、重苦しい展開が続きますが、後半でムササビと友達になり、最後にはいよいよ星空に飛び立ちます。
飛び立つまでの描写が丁寧で、ドキドキと気持ちが高揚して楽しかったです。
「なやみがあるんだ、ウロロは」とテントに指摘され、「え?おれ、べつに、おまえ」と動揺するムササビが可愛いです。
7歳の息子はすぐに恋の悩みだと気づきましたが、5歳の娘は???という様子でした。 (やじみさん 30代・ママ 男の子7歳、女の子5歳)
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