モコは五月の野原を思いっきりとびはねます。だまってからだをゆすっているだけのかばの木に、「かばかばかばかばかばかの木」と腹を立てるモコ。でも、なかよしのミミちゃんは白いみきに耳をあて、「かばの木のことばが聞こえる」といいました。
うさぎのモコのシリーズ4冊目です。
5月のよく晴れた日、モコはたんぽぽの花を摘んで胸につけ、金ボタンみたいだから、誰かに見せようと、カバの木のところまできました。でも、カバの木はだまって体をゆするだけ。とんぼがえりをしてみても同じ。
「カバの木なんてつまんないや。かばかばかばかばかばかの木」モコが言うと・・・。
モコにはわからない木の言葉を、友達のミミはわかると言います。そして、モコの考えてることもズバリ当ててしまいます。
本当に、小さい頃って女の子の方が大人〜って思えますね。
ささいな子どもたちの日常を、さらりとかいただけの絵本なのですが、ほほえましいですよ。 (ぼのさん 30代・ママ 男の子9歳、女の子7歳、女の子2歳)
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