
 いつも 一人でいた、くろねこルルー。食べて、寝て。食べて、寝て。毎日、それだけあれば幸せだったルルー。 でもある日、モモーヌに出逢ったとき、ルルーの毎日はかわったのです。 モモーヌといっしょにいるために、ルルーの旅が、いまはじまります!
全ページ、切り絵による絵本です。空や雲、舞い落ちる葉、街中のショーウィンドウ、がけから見下ろす町並み…… 絵の具で描いた絵とはちがった雰囲気と風合いが、ストーリーをもりあげてくれています。

うちの子どもたちは動物好きですが、最近特に猫が好きなので、図書館で見つけて、この絵本を借りてきました。
この作者も猫が好きなようですね。
裏表紙、中表紙まで、すごくこだわりを持って、愛情深く描かれている作品だな〜と、感心しました。
でも、最初ちゃんと作者名を見ていなくて、物語の世界がどう見ても海外の風景だったので、翻訳ものだと思い込んでいましたが、
読み終わって作者名を見てビックリ!
日本人の、しかも初めて絵本に挑戦した方の作品ではないですか!?
素晴らしくレベルの高いデビュー作ですね。
猫好き、動物好きの読者にはたまらない、ドキドキハラハラで猫のカップルの2匹を追っていくカメラ目線、サイコーに決まってました。
ただ、欲を言えば、どのくらいの年の人に向けた作品なのか、今イチ見えませんでした。
特にこういう終わり方にすると、小さなお子さんが読んだときは消化不良になってしまいがちです。
出来たら、はっきり2匹が出会うシーンを組み込むか、
2匹が完全に分かれ別れ別れで暮らしていく。という終わり方ですと、小さなお子さんには、理解できるラストにつながると思いますが、いかがでしょうか? (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子15歳、女の子10歳)
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