星降る夜には、願いが叶う―― ただ一つだけ。 心に癒しの風が吹く好評シリーズ第3弾!
思い出や過去は、人を裏切らない。 それは事実で、何よりも真実だからだ。 村山さんは、そのことをとても丁寧に説明してくれている。 「過去と思い出」が、決して人を縛りつけたり停滞させたりするものではないことを、 登場人物の自然な気持ちの動きを通して、語りかけてくれている。 「後ろ向きな生き方」なんかじゃない、ちゃんと真正面に過去を見るやり方を、静かに教えてくれている。 ――石井ゆかり(本書解説より)
大事な探しものがある人だけがたどり着ける、不思議なコンビニたそがれ堂。 今回のお客様は、お隣のお兄ちゃんに告白したくて頑張る少女、 街角で長くコーヒーをいれてきた喫茶店のマスター、 子どもの頃、変身ヒーローになりたかった青年・・・ 夜空の星に切なる願いをかけた時、やさしい奇跡が起こる――。 つまずきがちな毎日に涙と笑いを運んでくれる、好評シリーズ第3弾。 【解説/石井ゆかり】
もう、本当に、よかった!!上の子共々、すっかりこの本の魅力にハマってしまいました。
村山早紀さん。と言えは、「シェーラ姫・シリーズ」で、児童文学界では有名です。
(私も題名だけは知っていましたが、まだこのシリーズを読んだことはありません)
この本は、ネット検索しているときに出てきて、その題名に惹かれて、手にしました。なぜって、私自身がコンビニ店員○年なので、いったいどんなコンビニの話かな〜と、興味をそそられたんです。
先に読み切って、「いい話だったよ〜。感動だ〜」と、いいだしたのは子どもの方でした。続いて私も読んで…。「号泣」みたいな涙ではないのですが、うっかりすると、目頭が熱くなってしまう物語ばかりが載っていました。
「コンビニたそかれ堂」は、表題作のほかに5編の短編が載っていて、それぞれのお話が、この不思議な「コンビニ」で、主人公たちはここでしか手に入らない、その人の本当に大事なものを見つけて手に入れるお話でした。
元々子ども向けのシリーズから刊行された作品ですが、私が手にして読んだのはポプラ社ポケット文庫の方です。こちらはあえて大人向けに書き直されていて、作者の後書きいわく、漢字が増えているそうです。
ありそうであり得ない(?)、でも、こんなことが本当に起きてくれたら!という素敵な物語がたくさん載っています。
中学生くらいのお子さんから、大人まで大声でお薦めしたい1冊です。
ちなみに「たそがれコンビニ堂」はシリーズになっていて、
ポケット文庫からは『コンビニたそがれ堂』『奇跡の招待状』『星に願いを』の3冊が、刊行されています。児童書バージョンではもう何冊かシリーズがあるみたいです。
児童書の方なら、小学校高学年くらいから楽しく読めると思います。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子15歳、女の子10歳)
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