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英米ホラー小説に精通した訳者自らが編んだアンソロジー。E.A.ポー、サキ、ロード・ダンセイニ、フレドリック・ブラウン、そしてロアルド・ダールなど、短編の名手たちによる怖くてクールな13話。全編新訳。
人は、なぜ暑いとホラーを読みたくなるのかなあ。
やはりぞぞぞっと涼しくなりたくて読むのかなあ。
八月の暑さのなかで読みました。
ぞぞぞっとはしなかったです。
きっとこれはイギリス、アメリカの作品を集めたものだった
からだろうなあと思います。
湿った日本の夏に似合うのはやっぱりおどろおどろしくねっ
とりと絡み付いてくるような湿った日本のホラーなのだなあ
と思いました。
乾いた異国で読むとまた違うのかな?どうなのかな?
だからと言ってこの短編集がおもしろくなかったというわけ
では全くなくて。
かっこいい!スタイリッシュ!
目安としては一応「中学以上」となっているみたいだけれど、
中学生くらいからこういったものに触れていたならばクール
な(かっこいいという意味で)大人になれそうな気がします。
異国の文化や空気感と触れるのって大事。日本の文化や空気
感をあらためて認識もするでしょうし。
表題になっている「八月の暑さのなかで」は、暑さで朦朧
としてしまう私自身にも起こりそうな気がして、そんな自分
が怖かったです(笑)。 (ぽこさんママさん 40代・ママ 女の子3歳)
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