虫の知らせレストランへようこそ。形見のママー人形、ツベタンカのバラ、死のジャケットなど背筋がゾーッとするような“楽しいお話”が満載。「怪談レストラン」シリーズ最新刊。ハードカバー版。
今回は虫のしらせなので、予告のまま話がすすむので、意外性にはやや欠け、そんなに怖くないし、オチもないです。でも素直に読めるので、小学生には良いと思います。
「死のジャケット」は不吉なことを言われて捨てようとしたダグラス卿が救われ、欲しがった召使は予言どおり死ぬという結末で、予知夢や虫のしらせをあなどってはいけないなあと思います。
「カラスの尾羽根」では国のために命を投げ出す者に対する最後の酒でも没収してまわる役人に腹が立ちます。周囲が「こんな国のために命を捨てなくていい、生きて帰れ」」というのも分かります。戦争はばかばかしいものです。国の名目や国の利益のために個人の幸せや命を捨てさせるのが義務だなんてばかげていると思います。
時々聞く名前ですが、ツベタンカという名前がブルガリア語で花の子という意味というのは初めて知りました。知識が入って良かったです。 (えみりん12さん 30代・ママ 女の子3歳)
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