ふろしきの包み方から歴史、包む文化までを広く探った一冊。
ふろしきは、昭和30年代まではどこの家庭にも何枚かあり、ふだんの生活になくてはならないものでした。しかしその後、紙袋やバッグが普及し、スーパーなどでの買い物にはレジ袋が使われるようになり、しだいに使われなくなりました。ところが今、ふろしきは、どんなものでも包める、何度でも使えるというから、エコロジーの観点で注目されてきています。
今の子供たちにはほとんどなじみのなくなったふろしきのことが、この本でとてもよくわかります。弁当箱の包み方から一升瓶やスイカの包み方まで、さまざまなものの包み方がカラーの写真とイラストでわかりやすく解説されているほか、ふろしきの大きさと名称、色や柄の紹介、製造過程の実際、使い方のマナー、世界のいろいろなふろしきなど、たくさんの情報が載っています。
ふろしきとふろしきの文化を調べるのに最適のふろしき絵事典です。
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