60歳のとき初めて絵筆を持ち、素朴画家として花を咲かせた大道あやの回想記。広島の静かな山間の村で生まれ育ったアヤコは、やがて結婚、広島での被爆を経て、共に暮らす生き物たちを主人公に絵を描き始める。
今年の夏、息子の戦争を調べる宿題の時に読みました。
大道あやさんの聞き語り自伝とでもいうのでしょうか。大道さんが画家になる前、なった後のこと、原爆投下時の様子などがよく伝わってきました。
特に髪結い時代のことなど、この方は何をされても大成されたのではないかと思いました。
バイタリティがあり、力強く戦中戦後を生き抜かれたこと、またとても茶目っ毛のある語りぶりが印象に残っています。
戦争時代を生きた市井の人の記録として読んでも興味深いと思います。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子12歳)
|