奥深い山の中に七千年の大きな木があった。ある日、きこりたちがやってきて大きな木にのこぎりを当てようとするが。
淡い色調で描かれた、細密な絵が素晴らしい。
どこかの原生林の開発に伴い、地元の住民や環境保全団体ともめているニュースが過去にあったかと思います。結果的には開発が進められたと記憶しています。本書は、人間の自然に対する傲慢さや奢りに対する問いかけがテーマのような気がします。人間は自然を力(知恵や技術力かな?)により支配あるいはコントロールしようとしていますが、本当はコントロールされていることに早く気が付くべきです。ってね。
色鉛筆で描かれた、繊細な絵ですがとても迫力があります。特に、白く,冷たい,鋭い,鋸が登場するシーンは背筋がゾッとします。
小学校低学年以上が対象の絵本だと思います。 (ジョバンニさん 40代・パパ 男の子5歳、女の子2歳)
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