
ニューベリー賞受賞作『アリスの見習い物語』に続くクシュマンの最新作。ゴールドラッシュにわく金鉱町にやってきた少女の物語。

母と金鉱町にやって来た12歳のルーシー。
今の生活が気に入りませんが、ルーシーはパイ売りを始め、母は下宿屋をしています。
前に住んでいた場所に帰りたくて資金をためるためにパイ売りを始めるルーシーたくまさしを感じます。
新しい生活に馴染めない中、ルーシーが楽しみを見いだしているのが読書というのが、何だかわかる気がしました。
一攫千金を夢見る荒くれ男たちの中で生活するのは容易なことではないでしょうし、今とは生活も異なりますし衛生環境もよいとはいえません。
そんな中でもルーシーが常に自分にできることを開拓していく姿に好感が持てました。
結末もルーシーならではの展開でなるほどと思えました。
YAジャンルの作品だと思います。カレン・クシュマンには『ロジーナの明日』『アリスの見習い物語』があります。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子9歳)
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