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『日曜日島のパパ』の続編.夏休みがおわり,島からストックホルムの町へもどってきたヴィンニ.12月のルシア祭の準備がはじまり,ルシア姫の役に,金髪のマグダレーナでなく自分を推薦してくれたアレックスを好きになります.ママのけがのおかげで,パパもいっしょにクリスマスをむかえ,楽しい冬がすぎてゆきます.
「ヴィンニ」シリーズの第2巻になります。
“ひみつのともだち”なんだかワクワクドキドキするようなことばですよね〜。
このヴィンニの担任の先生は名作の児童書が大好きらしいので、
クラスの交流をこういう遊びを通じて深めようと考えたのかもしれません。
ただ、問題は、ヴィンニが引いた“ひみつのともだち”は自分の名前が書かれてた紙だったこと。
そのことを先生に尋ねようとしたのに、あまり好印象を持ってもらっていないヴィンニの質問に先生はまともに答えてくれませんでした。
これは、このくらいの年頃の子にはつらいだろうと思います。
私は正直、初めはこの担任の態度がすごく嫌でした。自分がこうと思ったら、「この子はこういう子なんだ」と、決めつけてるみたいで…。
ヴィンニがかわいそうすぎる〜。と、思ってました。
(でも、シリーズ最後まで読むと、ちょっと考えが変わってきます)
先生から見たら破天荒な考え方のヴィンニですが、彼女なりにいろいろ考え想うことはあるのです。
そう、9歳になったヴィンニは初めて恋をします。
見ていて可愛らしいお付き合いが始まります。スウェーデンは進んでいるなぁと、思いながら読みましたが、考えてみたら、最近は日本でも小学生から彼氏彼女がいますよね。
当事者の子どもたちが読むのも楽しい本だともいます。
でも、このくらいのお子さんがいる大人たちが読んでも、共感したり、ドキドキしたりしたりしながら読めそうです。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子19歳、女の子15歳)
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