飯野和好ワールドにどっぷりはまりたい方には最高の一冊が届きました! 表紙の(審査員をしている)3人「のりつきにぎりめし」さん、「いなわらはくまい」さん、「なすみひとつ」さんのキャラクターの濃さだけで驚いている場合ではありません(笑)。 なんといっても、旅一座「はたけやこううんさい一座」の座員オーディションですから。 次から次へと、様々なキャラクターが登場してきます。 そして、全ての登場人物の、全てのページの表情とセリフ、ポーズ、どれもが本当に・・・たまりません!飯野先生、力が入っています。 更に人情たっぷり、かつて飛び出していった座員と座長のお涙頂戴エピソードまで飛び出して、最後の公演場面に向けて不思議な興奮へと導かれていきます。 股旅姿で全国を「飯野和好一座」として読み語りをしながら渡り歩く、飯野和好さんの姿が目に浮かぶようですね・・・。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
日本初!?旅一座の人情たっぷり絵本 今日は旅一座「はたけやこううんさい一座」の新座員募集のオーディション。審査委員は古参の「のりつきにぎりめし」、粋なあねさん「いなわらはくまい」、三味線の「なすみひとつ」。氷の妖精「こうりんこ」、渋い素浪人「いつでもでんたつ」、悟りの境地「がんえん」、縄跳びの達人「あわもち」などなど、つぎつぎにオーディションに現れて得意芸を披露する。その熱気に審査委員も強く打たれているところに「まくわうりの もんた・きくよ」の夫婦が登場。二人はもと一座の座員だったが、一座を飛び出してそれっきりに。そこに帰ってきた座長「はたけやこううんさい」。昔の仲間をゆるしてやってほしい「いなわらはくまい」たち、さあ、さあ、さあ、さあ、どうする座長!!思わず「座長!日本一!!」と声をかけたくなる粋な計らいに一同は感謝感激雨あられ。オーディションは全員合格、大芝居「ねずみ小僧次郎吉 長屋の花見」の公演へなだれ込んでいくのだった。
編集者からのおすすめ情報絵本「ねぎぼうずのあさたろう」で小学館出版文化賞を受賞された飯野和好先生。日本各地に股旅姿で現れては読み語り、ワークショップで大活躍。長年の旅一座研究!?の成果がいかんなく発揮された絵本「つぎのかたどうぞ」。出版の暁には、旅一座よろしく「飯野和好一座」として全国で読み語りの予定です。
「あさたろうの」のこてこてワールド以上の、こってこてなお話です。
表紙の3人(3個?)を見ているだけで、笑ってしまいます。
劇団のオーデションに来るのも、おかしなものばかり。
私は、審査員たちのまったりした会話がおもしろかったです。子どもは、幕をもつ黒子が気にいっていました。
「まくわうりのもんたときくよ」のくだりは、これだけで一冊の絵本ができそうな感じです。ベタな感じが、ぴったりあっていました。
この一座、私の町にも来てほしいです。 (どくだみ茶さん 40代・ママ 女の子10歳)
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