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
おじいちゃんのふねは、大きな一本の木からつくられた。かんたくんは、おじいちゃんといっしょに、ふねに乗るのが大好き。ところが、ある日、大きな台風がやってきて、ふねがこわれてしまい......。少年の成長と、おじいちゃんへの深い愛情の物語。
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表紙絵の船に乗っているシーンは開放感があって、とっても素敵です。
「おじいちゃんの壊れた船を治してあげたい」
と、孫の少年が奮闘するお話でした。
おじいちゃん思いの孫の気持ちがよく伝わってきました。
1ページ1ページの文章は短めで、文字も大きめではっきりとした字で書かれていましたが、
海辺など、船を身近で見ることができる生活圏のいる子どもたちでないと、少々想像しにくい内容じゃないかな?と、感じました。
この話では「台風」で船が壊れたことになっていましたが、
発表された年を見ると、あの東北の大震災で壊れた船から、このお話を考えられたのではないかなと思いました。
私自身の読んだ感触では、小学校4年生以上のお子さんたちにお薦めしたいです。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子17歳、女の子12歳、)
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