カシの木の葉がゆれ、夏のあらしがしずかにはじまる。こどもたちは、風にたわむれてあそんでいる。そよ風がつよい風になる。あらしがきた。そしてすばやくとおりすぎる。こどもたちは、またあかるくあそぶ。
100のたいこの正体を探るべく読み進みました。
なんとも軽やかな調子の詩文でした。
なにがやってくるのか、獣たちが人間より先にやってくるのをしっているのはなんなのか?
そうか〜、これだったんですね。
自然現象の微妙な変化を見事に言葉に乗せて、子どもたちにも理解できるように描かれています。
カバー折り返し後ろの作者紹介で、作者のアネット・グリスマンさんの「嵐は、最もイメージしにくい現象の一つ。子供に対して、嵐を限られた言葉で的確に表現できるのは、詩だけだ」という言葉に、同感しました。
天候の変化も気にせず空の下、無心に遊んでいる子どもたちゆえ、こんな風に立ち止まった観察眼で自然現象について親子で話し合うことも素敵だなって思います。 (アダム&デヴさん 50代・ママ 男の子17歳)
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