商店街の豆腐屋さんで、大豆がいっぱい入った桶を見つけたみっちゃん。翌日、朝早くから、豆腐屋さんで豆腐作りを見学させてもらうことになりました。水でもどした大豆をすりつぶし、煮て、漉して出来た豆乳に、にがりを混ぜて、型に入れ、水気を抜く、という工程を経て、ようやく豆腐が出来上がります。大豆がどうやって豆腐へと変身するのか、丁寧に描いた作品です。
私が子どもの頃は町の商店街に『お豆腐屋さん』はあって当然で、この絵本のみっちゃんのように(お店の外からでしたが)豆腐を作る様子を、見たこともあります。
今の子どもたちは、なかなかこういったようすを見ることは少ないですよね。
この絵本でも登場する、豆腐をつけてさらしておく大きな入れ物の水、とても冷たいんですよ〜。だから、お豆腐屋さんの手はいつも赤くてガサガサしていたなぁと、この絵本を読んでいて思い出しました。
この作品はそんなお豆腐屋さんの朝の仕込みの作業を丁寧に描いてくれているので、見応えがあります。
1つ1つの説明も端的でわかりやすいので、小学校の2,3年生くらいなら十分理解できると思います。
読み聞かせに使っても悪くはない作品ですが、個人的には一人読みでじっくり読んでもらいたい気もします。
テーマを決めてブックトークで紹介したい作品です。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子20歳、女の子15歳)
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