
薬草を待つ間、王の命をつなぐため語られる物語はひとつとなり、いつしか大きな物語が甦る。 オランダの作家が「一番大切にしていた本」と口をそろえる「枠物語」の傑作。

もうすぐ死んでしまいそうな王様が
少しでも長く生きられるようにと、
動物たちがお城に集まって
短いお話を聞かせます。
そのひとつひとつのお話は、物語の中の小さなお話で
小さなお話と大きなお話をいったりきたりしながら、それでも大きなお話は確実に進んでいく…というのが、なんだか不思議な感じがしました。
最後の場面では、小さなお話の中から
少しずつ大きなお話に繋がってくっついてきて、
からくりのようで、面白かったです。 (でくのぼうさん 30代・その他の方 )
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