東日本大震災で被災した福島県いわき市の水族館「アクアマリンふくしま」で起こった出来事と 復興を誓い、再スタートするまでを海洋写真家・中村庸夫が豊富な海洋生物の知識をもとに描いた ノンフィクション。
地震の時の様子が詳しく語られていて、一部の飼育員さん達が家で待機したのではなく水族館で生き物を守ったのだと知りました。
そして全滅ではなく避難した生き物がいたこと、その受け入れや搬送について飼育員さん達の血と汗と涙、人間を信じてくれた生き物たち、前へ進む気持ちを知ることができました。
他館が受け入れたことはもちろん、実家に持ち帰って一緒に避難したとか、飼育員さんが責任感だけでなく本当に生き物が好きだという気持ちも感じられ、水族館がただのエンタメの場ではなく喜びにあふれた場所だと思えてよかったかな。
小学校3年生くらいから読めるかと思います。きれいにまとまっています。 (てぃんくてぃんくさん 40代・せんせい 女の子14歳)
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