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1939年の疎開列車に乗っていた11歳の少女ヴィヴィアンは、〈時の町〉の破滅をまねくという、伝説の「時の奥方」とまちがわれ、歴史の流れから切り離されて存在する別世界〈時の町〉へさらわれ…? アンドロイドに幽霊、〈時の門〉…不思議いっぱいの町と歴史上のさまざまな時代を行き来して、華々しく展開する、タイムトラベルファンタジー!
翻訳出版と同時に読んだ懐かしい本を読み返してみました。
ここは20番世紀、第2次世界大戦中、1939年ロンドンからの学童疎開の列車が田舎に向かってゆきます。
田舎の駅に着くと同時に、まちがいで「時のまち」に連れてゆかれてしまう11歳のヴィヴィアン。
そして、奇妙な世界での冒険が始まります。
不安定期の20番世紀の歴史の中から突然来てしまった時のまち。
便利な装置がいっぱいです。
何度も出てくる、素晴らしい味のバターパイ食べてみたい、病みつきになりそう。
はじめは、ヴィヴィアンと同じく、事の成り行きがよくわからないのですが、
時の奥方を探すあたりから、面白くなってきます。
複雑で、SFのような雰囲気になっていると思いますが、
ダイアナさんが作った迷路のような謎を考えながら、読み進むのはドキドキで楽しいです。
伝説のフェイバージョンとは?時の奥方とは?
フェイバー・ジョンが4つの年代に隠したと言う金属の箱、極は特別な守り手にゆだねられているのですが。
アンドロイドのエリオが、脇役かと思っていたら、そうでもなくて、かなり魅力的な存在です。一番好きかも。 (capellaさん 60代・じいじ・ばあば )
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