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時の扉のなぞを握る人物が扉の向こうの世界に逃げこんでいることを知った11歳のふたごジェイソンとジュリア、友人リックの3人は、時空を超えた旅に出る。オブリヴィアより前に、その人物に探すことができるか? そしてそのなぞの正体とは?

シリーズも4巻目に入り、ますます面白くなってきました。
ジェイソン、ジュリア、リックの3人は≪謎のカギ≫を握る時計技師ピーターを探すため、「時の扉」の向こうのベネチアに向かいます。
ところがまたまたハプニング勃発、現地のすり(?)の悪がき2人が扉を抜けてキルモア・コーヴへ行ってしまいました!!
「時の扉」は同じ人数しか生き気ができないため、その悪がき2人がベネチアに戻ってくれないと、ジェイソンたち3人のうち、1人しか元の世界に戻れなくなってしまうのです。
その他、女狐のオブリヴィアと《カギ》の関係も時計技師ピーターが登場したことで分かってきました。
あと、4巻にはユリシーズの妻だったペネロピの生家が、ジュリアたちのベネチアでの拠点となり、ペネロピの親戚のロッセラ夫妻が色々と助けになってくれたりします。
ちなみに調べてみたらこのシリーズは、現在17言語に翻訳され、100万部をとパしている作品だそうです。
物語が進めば進むほどドキドキワクワクする冒険と、不思議な鍵屋地図の謎解き、そして、ほのかなロマンス(?……リックはジュリアが好きみたいです)と、十代の子どもたちを魅了する内容が詰まっています。
日本語訳は金原瑞人さんが描かれていて、とても読みやすいです。
イラストも多いので固い分が苦手な人でも気軽に読めます。
ぜひ、手に取ってもらいたい児童書のシリーズの1冊です。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子16歳、女の子12歳、)
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