時は明治、小さな町や村に薬と元気を届けた薬売りの時雨と弟子の小雨。 ふたりが旅の道中で出合う、不思議な病いをめぐる物語。
時は明治。時雨(しぐれ)と言う薬売りと小雨(こさめ)という元気な小僧が、旅をしながら不思議な病と懸命に向き合う様子が4編で構成されています
時雨の作る薬は師匠の雷雨(らいう)という仙人から教えられた妙薬でほかの誰にもまねが出来ない
しかし皆が助かるためにと決して秘密にすることなく、広く広めていくすばらしい人間である
物語の中で小雨との出会いや、自身の生い立ちが明かされていくが、二人とも「命」にかかわる体験をしています
そして時雨にはもうひとつ秘密にしていることが・・・・
それぞれの話に出てくる「病」は聞いたことがないようなものばかり
村人たちの心温まる対応も印象に残ります
物語には続きがありそうな気がします
小学校中学年くらいから読めると思います (風の秋桜さん 40代・その他の方 )
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