クリスマスの楽しみは、クリスマス・イブからクリスマス当日だけではなく、「クリスマスまであと何日?」と数えながら過ごす日々にもありますね。 この本は、クリスマスの4週間前から毎日1話、お話や、歌や、お菓子作りなどを楽しめるのです。 森の大きな木の下の小さなお家に、小さな女の子HBちゃんとねずみくんがなかよく暮らしていて、これはその二人の12月の物語なのです。 最初のお話、「クリスマスまであと28日」のページは「アドベント」。日本でもポピュラーになったアドベント・カレンダーの「アドベント」の意味や由来について書かれています。2日目は「クリスマスのこと」。その後も、「もみの木をかざろう」「クリスマス・ツリー」「ステンドグラス・クッキー」「ハートのオーナメント」と続きます。 それほど分厚くないこの本に、よくこれだけたくさんの・・・本当にたくさんのクリスマスに関する面白いこと、楽しいことを盛り込めたものだと感心します。それもそのはず、この作品は作者本庄ひさ子さんが長きにわたってクリスマスのエピソードを調べ、集めてきた集大成ともいうべき絵本なのです。クリスマスラッピングの絵の表紙の通り、クリスマスまでを楽しむプレゼントにぴったりの作品。ぜひあなたも幸せな28日間を味わってください。もちろん、いつから読み始めても楽しめますよ。
(金柿秀幸 絵本ナビ事務局長)
12月25日の約4週間前の日曜日からクリスマスまでをアドベント(待降節)といいます。最近は話題のアドベント・カレンダーは12月だけの、イブまでのカレンダーで、日付がばらばらの24のポケットがあり中にお菓子が入っています。子どもたちは毎日アドベント・カレンダーの扉を開けながらクリスマスを今か今かと待つのです。本書にはクリスマスまでの4週間を楽しく過ごすためのアイデアが満載です。由来話、料理、クラフト、歌など、どのページもクリスマス一色に彩られ、まるでおもちゃ箱のような楽しい一冊です。
|