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鎌倉時代、僧源信が『往生要集』の中で書いた八大地獄をめぐる絵本第2弾。
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【内容】
地獄めぐり、第2弾。閻魔庁から小鬼のガイド付きで、地獄めぐりをはじめたキクマロとミルメちゃん。
前回は八大地獄の「等活地獄」を見学。あまりの恐ろしさに驚きつつも、後には引けない。2番の「黒縄地獄」〜5番目の「大叫喚地獄」まで一気にめぐる。それぞれの地獄の特徴と、どんな人がそこに行くかを簡単にわかりやすくレクチャー。古典作品「今昔物語」の地獄のお話も楽しめます。
【感想】
豪華な地獄の絵本。極彩色の、やや汚い系の絵が生々しくおぞましい地獄のありようを、容赦なく表現している。
今回は、地獄の中間地点を旅して、いろいろな地獄を見学した。生前に犯した罪の内容によって、落ちる地獄が違う。とにかく痛い、熱い、汚い、臭い、怖い、等の辛い事が満載。「絶対に悪いことはしません!」と心から誓える事、請け合い。
2作目のこの絵本は、地獄のちょうど真ん中くらいの様子を、延々と容赦なく描いている。途中に今昔物語が、コラム的に入っているが、やはり「悪いことをしたら容赦なく厳罰」という話で、しかも自分の親が悪いことをした場合や、お坊さんなど悪いことをしてはいけない立場の人が悪さをした場合など、始末に負えない話がナイスチョイス。
更に、悪人を苦しめている極卒の皆さんが、全員楽しそうに仕事をしているので、良い職場なのだろう。あの世にも職安があるのだろうか。極卒は人気の職業なのだろうか。
私もご先祖の地獄の偉い人に、安全な招待状を頂いて、地獄めぐりに行ってみたいと思う。(無事に帰ってこられるなら)
第3弾も楽しみ♪ (渡”邉恵’里’さん 30代・その他の方 )
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