ヨーロッパで静かな感動を呼んだ、文字のない音楽の絵本
音楽から生まれる友情をテーマに、鉛筆デッサンで繊細に描かれた本書は、テキストのない作りで読み手の想像力を刺激する一冊です。
舞台になっているのはパリのアパートメントのある一室。隣の空き部屋に新しい住民が来るのを待っている男の子は、ひとり窓辺でヴァイオリンを練習する。やがて隣の部屋に女の子が引越してきて、二人の間に音楽を通した交流がはじまる……。
音楽を通して、二人が見た風景とはなにか?
この本では「音」という「目に見えないもの」を、詩情豊かなイラストによって視覚化し、言語にする以前のイメージの伝達を鮮やかに切り取ってみせます。あらたなコミュニケーションのあり方が模索される現在、そのメッセージは、文字がまだ読めない小さな子どもから大人まで、多くの方に訴えかける内容です。
■「どうか、この美しく小さな絵本が、地球上のすべてのお隣さんたちの心を動かしてくれますように!」──フランク・ブラレイ(ピアニスト) ■小冊子「『おとなりのおんがくか』によせて」付き 小沼純一、和合亮一、しまおまほ、大林宣彦、枡野浩一、しりあがり寿、ほか豪華執筆陣!
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