聴診器を当てて心臓の音を聞いたり、口をあけて喉の様子を確認したり。時にはレントゲンを撮ったり。 病院を受診すると「お医者さんは何を調べているんだろう?」と思うことがあります。 外からは全く見えないけれど、耳をあてれば聞こえてくる鼓動、触れば感じる脈や体温。 いったい私たちの体の中では何が起こっているの?
人間の中枢機能である消化器・呼吸器・循環器・聴覚器・生殖器という5つの章で構成されている「ひとのからだ 360度」。 絵本に付属されているCDをパソコンで読み込み起動させれば・・・さぁ、人の体の中を探るバーチャルツアーに出発です!
まずは「消化器 食べ物の旅」。口から入った食べ物はいくつかの消化管を通りながら分解されていきます。 カメラスポットを「口の中」にあてると、突如画面に映るのは、開いた口と上下の歯を通して見える外界。 おそるおそるマウスを使って360度回転させれば舌、のど・・・あぁ、ここは本当に口の中なんだ! バーチャルとわかっていてもそのリアルさになんだかドキドキしながら、まるで自分が食べ物になったような気持ちで進んでいきます。
絵本の体のしくみの解説は、CD画像を観ながらだとさらにわかりやすく理解できます。 「おなかがグーグー鳴るのはどうして?」「声はどうやって出すのでしょう?」「どうして耳はふたつあるのでしょう?」 合間にちりばめられた豆知識も「へぇ!」「なるほど!」。人体の奥深いなりたちに、改めて感心してしまうのです。
ツアーの最終地点に到着しました。そこは「新しい生命が生まれ出るまで」。 小さな細胞である受精卵が着床し、やがて小さな手、足、頭・・・赤ちゃん。 私たちの体ができる、その全ての始まりがこの一つの卵の誕生。 生まれること、育つこと、呼吸をし走り回ること。全てが奇跡であり神秘であるという大きな感動が、最終章で私たちを迎えてくれます。
(絵本ナビ編集部)
バーチャルな体験が出来るCD付きしかけえほん!バーチャルなからだの中に埋め込まれたカメラが、仮想現実の世界へと連れて行ってくれます。ひとのからだの仕組みがよく理解できます。
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