おかしな紳士とお人好しの家来のキテレツな武者修行の旅 「長い長い腕の怪物め、姫へのみやげに退治してやる。」かくて巨大な風車と、熱血騎士の一騎打ちが始まった! 冒険、正義、愛情、涙と笑い――世界の名作にドキドキ、ワクワク
スペインの片田舎ラ=マンチャのある男は、農村に住みながら農業にたずさわる、郷士という武士。しかし彼は、当時流行の騎士物語を読みすぎて、自分もむかしの騎士のようにいさましい冒険の旅をしてみたいと、近所に住むサンチョ=パンサというお百姓をそそのかして、武者修行に出かけていくが――本国のスペインだけではなく、四百年にもわたって世界じゅうの人たちのあいだで読みつがれてきたこの物語は、こうして始まります。自分は名馬と思いこんでいるやせ馬のロシナンテにまたがって、怪物退治のつもりで風車の列につっこんでいくおなじみの名場面など、珍妙な冒険はいつ果てるともなく続きます。
名作本を選ぶ際、原文の流れが崩されていないこと、翻訳文が自然である(子どもが難なく読解できるレベル)ことを基準に考えて選んでいます。こちらはそれを満たしてくれるだけでなく、レイアウトや、注釈の位置、解説、図版も見やすく、子どもが一人読みしやすいのでオススメです。国語力もつきそうです。今は親子で一緒に読んでいます。一人読みなら小学校低学年ぐらいから、長い期間読めると思います。 (ぼんぬさん 40代・ママ 女の子6歳、女の子2歳)
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