「だいすきよ スラッジ チョコレートよりも ずっと」 バレンタインの日に、犬小屋に届いたハートの形の赤いカード。めいたんていネートのあいぼう犬スラッジあてのカードです。差出人はABHと名前の頭文字があるだけ。その名前にネートもスラッジも全く心あたりがありません。むむっ、これは事件のにおい?!そこに現われたのは、友達のかわいい女の子アニー。アニーは、手作りのバレンタインカードがなくなったのでネートに探してほしいというのです。
犬のスラッジに届いたカードの差出人と、アニーのなくなったカードの行方。同時に起きた二つの事件は、なにか関係があるのでしょうか?ネートは両方のナゾを無事解くことができるかな?途中で頭がこんがらがってきたら……、あわてずに大好物のパンケーキを食べながらじっくりナゾを整理していきますよ。
今回も、いつも変わった行動で楽しませてくれるロザモンドとロザモンドの飼いネコ4匹も重要な手がかりの参考人として登場します。バレンタインのお話だけあって、お話の最後には、ロザモンドの好きな人が明かされてしまうかも!?巻末には「ネートのおまけのはなし」として、バレンタイン・クイズがついています。何問解けるか挑戦してみて下さいね。
9歳の男の子ネートが身のまわりで起きる事件のナゾを解いて活躍する「ぼくはめいたんてい」シリーズは、これまで出ていた6作につづいて、昨年10月から日本で30年ぶりに新しい作品がぞくぞくと翻訳発売されています。読み始めたら止まらないナゾ解きの面白さに、ユーモアあふれる温かなさし絵がたっぷり。訳者の小宮由さんの柔らかな語り口は、まだ読み物に慣れていない子どもたちの背中を優しく押してくれ、読み進めるのを助けてくれるでしょう。子どもがはじめて出会う読み物をお探しなら、「ぼくはめいたんてい」シリーズをまずどうぞ。
(秋山朋恵 絵本ナビ編集部)
犬のスラッジにバレンタインカードをおくったのはだれ?アニーのバレンタインカードがなくなったのはなぜ?バレンタインの日に同時におきた二つのふしぎなじけん!めいたんていのネートは、二つのナゾをとくことができるかな?
バレンタインのお話なので、冬の1冊としてもぴったりに思いました。
9歳の男の子が主人公なのもまた、読み手の子供達には楽しいのではないでしょうか。
でも9歳にはさらっと読めてしまうので(笑)、実際には小学校1・2年生向きの児童書シリーズに思います。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子10歳)
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