アメリカの女流画家ジョージア・オキーフの生涯を描き、彼女の生き方・色彩のよろこびを鮮やかに伝える。希有なアーティストの魂の秘密を見事にとらえた魅力的な絵本。
今年の初めから伝記絵本について興味を持ち調べています。
伝記絵本についての論文を集めている中で出会ったのが、この『私、ジョージア』でした。
1887年生まれで98歳まで生きたというジョージア・オキーフという女性のことを私は知りませんでした。
12歳で自分は芸術家になるのだと決意し「わたしがしたことは、人のしないひとだった」と言い切ることのできた女性。
ジョージアの絵に向けた強くまっすぐな情熱がど場面からも感じられます。
98歳まで描き続ける中には困難や試練はあったのかもしれませんが、この絵本の中ではそれは触れられず、絵の道にひたすら没頭し続けたジョージアの生き方が伝わってきます。
信じたものを描きたいものをどこまでも追い続けた人生を思う時、静かな感動がありました。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子11歳)
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