
ベトナム戦争で、米軍の枯葉剤の犠牲となった兄弟のうったえを通して、平和への願いを込めた絵本。

小さい子向けの文体となっていますが、
私は高学年でも読んでみようと思います。
「どうして ぼくたちだけが みんなと ちがうの?
どうして ぼくたちだけが じゆうに あるけないの?
うごけないの? おしえてー」
自分がそう聞かれたらと思うと暗澹たる気持ちになります。
昨年のドク君の結婚と、この秋ベト君が亡くなったこと・・・
日本では少しだけ報道されました。
枯れ葉剤を積んだ飛行機はどこから飛んでいったのか、
私たちは何をしたのか、そして何をしなかったのか。
16年前に出されたこの地味な絵本が、
今も静かに問いかけています。 (ちうやかなさん 40代・ママ 男の子11歳、男の子8歳)
|