平和な地球にある日突然やってきたのは・・・円盤です。 あの、SF映画でよく見るようなかっこいい形ではありません。 ふわふわのパンケーキみたいな美味しそうな円盤。 人々は一応驚きながら、でもよだれをたらしています。
さて、その円盤が上陸し、中から出てきたのは? イタズラ好きの子どものような、小さな生きもの。 なぜか、やたらと手のひらがデカい。 なんだ、なんだと騒いだり、あまりの可愛らしさにプッと吹き出している人々を前に、彼はあっさりと言いのけます。 「ワレワレハ チキュウヲ セイフクシタ」
宇宙人は世界じゅうの本をあっという間に読み、ノーベル賞の博士でもとけなかった数式をスラスラ解き、おまけに大きな手で太陽に目かくしをして世の中を真っ暗にしてしまいます。 その上で、地球人に要求をしてきたのは・・・なんとお金!?
お金が全くなくなった世界で、地球人はどうなっていったのでしょうか。ここからは読んでのお楽しみ。ヒントは宇宙人の大きな手のひらです。そして、なぜかみんなが彼にありがとうと言いたくなるのです。いったいどんな事が起きたのでしょうね。
この、ちょっと大らかな地球征服物語は、「くまモン」の生みの親、小山薫堂さんと、小学校6年の時にANAくじらの飛行機「マリンジャンボ」の絵を描いた大垣友紀惠さんによる夢のコラボレーション絵本。 「デザインの力で人が喜んだり楽しんだりしてくれると嬉しい」という大垣さんの言葉どおり、とてもハッピーな気持ちになれる一冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
地球をあっさりと征服してしまった手の大きな宇宙人。大人も、子供も、なぜか彼にありがとうを言いたくなるのでした。
文章が独特だなぁと思って感心していたら、
なるほど!放送作家のかたが作られたのですね。
1ページごとの文字は多いのですが、すいすいと読むことができました。
途中までは、単なるコメディーかと思っていたのですが
物語が終盤にさしかかる時に
「そうか、これがメッセージだったのか! 」とわかりました。
テーマがはっきりしていいて、非常にダイレクトに伝わってきました。
ひとりひとりが心がけて、こんな世界に出来たらいいなと心から思いました。 (なーお00さん 30代・その他の方 )
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