呪われた墓の伝説は、本当か? ロンドンを離れ、荒れはてたノーフォークにやってきたトム。この地には、古代の王レッドウルフの骨が埋葬されていた。墓をめぐる、不審な殺人事件の真相とは・・・!? 18世紀の冒険ミステリーシリーズ、待望の完結編!
「トム・マーロウの奇妙な事件簿」第3巻です。このシリーズは一3巻で完結です。
舞台はイギリス東部地方ノーフォーク地方!有名な湖沼地方です。
(大好きなアーサー・ランサムの作品「オオバンクラブ物語」「六人の探偵たち」の舞台にもなっている場所です!)
実際に行ったことはありませんが、湿地帯ならではの物語の展開にワクワクしました。
また、今回の歴史的背景には、
実際にこのノーフォークの土地に昔栄えていた“イースト・アングリア王国”の王の一人レドワルド王を使い、彼をモデルに作られた「レッドウルフ王」の墳墓にまつわる言い伝えに、現代の人間関係やミステリを織り交ぜた冒険ミステリー仕立てになっています。
(この辺り、が作者の得意というするところだと思います)
言い伝えに登場する「入り江に住むおそろしい怪物」・「レッド・ウルフ王の墓の番人」が本当にいたのか、それがだれだったのか、最後まで想像することを楽しみながら読める物語でした。
この物語に興味を持ってもらえたら、さらに一歩進んで、アーサー・ランサムのシリーズや、サトクリフ、アリソン・アトリーの作品など、イギリスが誇る児童文学作品も読んでほしいなぁ。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子21歳、女の子17歳)
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