「千一夜物語」の中のアリー・ババのお話を絵本にしています。絵は、切絵で表現されていて、アラビアのエキゾチックな世界観がよく伝わってきます。
お話は、すごく面白くて、とにかく惹き込まれずにはいられません。でも、とても長いので、小学校中学年以上向けでしょうか。
お馴染みの「ひらけ、ごま」のフレーズが出てくるお話と言った方が、皆さんにはわかるかも知れません。
アリー・ババの家で、はじめは召使として育てられていたマルジャーナという、おそろしく頭のいい娘に、アリー・ババが何度も助けられるくだりは、圧巻です。前半は、盗賊の秘密の宝の洞穴を見つけるお話。後半は、彼女のサクセスストーリーのような印象も受けました。
「千一夜物語」だけに、大人にとっても、眠れなくなるほどの面白さです。 (はなしんさん 30代・ママ 女の子8歳、男の子6歳)
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