何とも哀愁たっぷりのお話です。
家具調テレビと言えば、テレビ創世記の王様だったのに、たぶんブラウン管テレビも知らない世代からすれば、生きた化石状態の代物です。
その家具調テレビが、ゴミ処理場に捨てられても、今どきの軟弱液晶テレビのようにいさぎよく消滅はしない逞しさがあるのです。
ぬいぐるみのネコのように、ゴミ処理場でホームレスをするのではなく、ニワトリ小屋として復活したテレビに「いいね」いっぱいです。
骨董品を大切にするように、お年寄りを大切にしよう。
レトロないきざまのゴールデンタイム。
いつまでもお元気で。
裏方にまわった長谷川義史さんなら、こんなレビューを許してくれますね。
稲葉さんの忘れられないお父さんの思い出に、とても温かみを感じました。