なんとも切ないなぁ…と思いました。
通常よりも早く巣立ちを迎えた オコジョの男の子。
ひとりで生きて行かなくてはならない不安の中で、“ユキ”という名前が、孤独に追い打ちをかけることになるのです。
何故なら、オコジョの夏毛は茶色。
だから、みんな“ユキ”という名前を笑うのです。
娘は、ヒドイ!と怒っていました。
親は様々な願いを込めて、一生懸命こどもの名前を考えます。
だけど、その想いって、なかなかこどもには伝わらないんですよね…。
すれ違う想いが、切ないです。
それに、どんなに素晴らしい意味が込められていても、その名前であるがために、からかいの種になることもありますし…。
その後、あたたかい出会いもあり、ユキはみちがえるほど逞しくなります。
孤独と成長。こころ温まる物語でした。