私は読書が大好きです。でも、子どもが幼い頃は子育てに追われ、読書の時間は遠のくばかりでした。
子どもが3歳くらいのころ、この本に出会いました。ドアの穴から見えている動物たちが、実際にページのドアを開けると、全く違う動物だったという、楽しい絵本です。子どものお気に入りですが、文章の語調もよく、イラストも温かみがあって、私も好きな一冊です。
私には特にお気に入りのシーンが二つあります。一つはコアラと思わせて、実はオウムのママが子育ての合間に美味しそうなオレンジジュースで一休みしているところ、もう一つは一つ目おばけと思わせて、ドアを開けるとお茶を片手に読書をしているフクロウおじさんの部屋の様子。
子どもの寝かしつけで良く読んでいましたが、このシーンに随分と慰められ、励まされました。この子が眠ったら一休みしてオレンジジュース飲んで、それから読書をしよう。。。そう思っていても、実際は自分も眠ってしまって、なかなか思い通りにはなりませんでしたが、それでも絵本の中の動物たちに励まされた、私の大切な思い出の詰まった一冊です。